バレエ·アカデミー瑞浪&恵那 マリ先生のお話し

~バレエを通して自分らしさを育てる教室~

バレエアカデミーmい図波・恵那マリ先生のお話

ROSAS 《A Love Supreme》

こんにちは。

バレエ・アカデミー瑞浪&恵那の教師、マリ康子です。

 

先日、ベルギーのカンパニー『ローザス』の公演を観に行きました。

モダン・ジャズの金字塔的作品である《A Love Supreme~至上の愛》に振付家である、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルとサルヴァ・サンチェスが振り付けた作品で、今回は男性4人によって踊られました。

 

 

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まぁ、とにかく洗練されたカッコいい作品でした!

ローザスの作品は、いくつか観ていますが、どの作品も動きがシンプルなんだけれども、複雑に見えたり、ダンサーが複雑に絡み合ったかと思うと、動きがシンクロしたり...と、観ているうちに不思議な感覚になるので、病みつきになってしまいます。

今回の作品もそんな感覚に陥りました。

 

4人のダンサーがそれぞれ、テナーサッスク、ピアノ、ドラムス、ベースのパートを踊るのですが、ダンサーの身体がそれぞれの楽器と化し、その身体を通して音楽を表現するその様は、観ていて快感でした。 そして、その音楽性を振り付けとして表現出来る二人の振付家は、正に天才だな!と惚れ惚れしてしまいました。

 

クラシック・バレエはエネルギーを外へ外へと向かって行きますが、コンテンポラリーの作品では身体の内へエネルギーを溜めて踊ることがあります。 そのエネルギーの微妙なさじ加減が絶妙で、そこが観ていて《カッコいい》と思えるところなのです!

 

ダンサー1人1人の呼吸がバラバラなんだけれども、ある時一瞬、その呼吸がぴったり合う瞬間があったり... 何とも言えない、感覚を観ていて感じました。

 

この感覚は、劇場に足を運んで体験しないと、決して感じることの出来ないことですので、是非生徒のみんなにも体験してもらいたいと思いました。

 

 

コンテンポラリーって、何だか理解するのが難しい...そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、頭で理解しようとするのではなく、生の舞台を観て《良かった》《面白かった》《これ好きかも》と、感じるだけでいいと思うので、是非色々な作品を観に出掛けて欲しいと思います。