バレエ·アカデミー瑞浪&恵那 マリ先生のお話し

~バレエを通して自分らしさを育てる教室~

バレエアカデミーmい図波・恵那マリ先生のお話

『ラベル』実験

バレエ・アカデミー瑞浪&恵那の教師、マリ康子です。

 

先月、初等クラスの生徒に協力してもらって『ラベル』実験なるものを行いました。今日は実験結果の報告をしたいと思います。

 

 4つのビンに炊いたお米を入れます。

①「最高」のラベルを貼って声をかける

②「最悪」のラベルを貼って声をかける

③「最悪」のラベルのみ

④「最高」のラベルのみ

 

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①と②のビンにはそれぞれ毎日、素敵な言葉と汚い言葉をかけます。

 

 

そうすると5日目にはこんなにも変化が現れました。

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カビの具合に大きな変化があります。

 

 

そして8日目にはこんなにも違いが出ました。

(ビンの並び順が最初と違っていますので、ご注意ください!)

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写真では分かりにくいですが、ラベルだけの方にも違いが出ていました。

 

 

 

ネガティブな言葉を言うな。 ということではありませんが、大人が子どもたちに対して無意識で言ってる言葉…

例えば、

「もっとちゃんと勉強しなさい。」

「何でこんなことも出来ないの。」

「もっと頑張れば出来るのに。」 …等々。

 

こんな言葉を投げ掛けてしまうと、子どもたちの心や体はこんな風になってしまう、ということです。

そして、直接言葉に出さなくても心の中で思ってしまうだけでもこのように変化してしまうということです。

 

怖いですよね。

 

でも、逆の見方をすると、いい言葉を投げ掛けてあげると、子どもたちの心や体は元気にポジティブに成長するということになります。

ただここで気を付けなければならないことは、心の中から本心でそのように思ってあげなければならないということです。

 

 

日本には「謙遜する」という文化があったり、学校でも出来ないことを出来るようにさせる教育に重点を置いているので、子どもに対してポジティブな言葉をかけてあげる機会が少ないのではないかと思います。

 

私自身も、自分の子どもに対して出来ないことを出来るようにさせることに一生懸命だった時期がありました。

それもかなり長い期間(^_^;)

思考を変えることってなかなか簡単にはいきません。

けれども自分自身(子どもだった頃の自分)と比較することを止めたら、とても簡単になりましたので良かったら皆さんもやってみてください。

 

 

最近ハマっている脳科学の知識を使って、少し実験を行っています。

結果が出るまでにまだしばらく時間がかかりますが、今のところいい感じに変化してきているように感じます。

そのうちこの報告も出来たらいいな、と思っています。

 

夏休み明けからは、クラスでも生徒たちの心と身体が少しでもキラキラするように、今まで以上にレッスン中の言葉がけに気を付けながらやっていきたいと思います。