こんにちは。
バレエ・アカデミー瑞浪&恵那の教師、マリ康子です。
デンマークスタディツアー、2日目はエフタスコーレ(全寮制)の見学から始まりました。
デンマークには日本の中学を卒業した生徒が、直ぐに高校へは進学せずに、寄り道が出来るシステム(学校)があります。
それは、学力を補うためではなく、
自分には何が出来るのか?
自分には何が向いているのか?
環境を変えてみたい
このように考える生徒たちが、さまざまな人と出会ったり経験を積むことを目的とした学校で、それをエフタスコーレと呼び、デンマーク国内に240以上あるそうです。
今回私たちが伺った所は、その中の一つで、全寮制でした。
真ん中の女性が校長先生
左の男性が教頭先生
右の男性が今回のツアーの通訳さん
エフタスコーレは所謂普通の授業の他に、選択制で好きなことが学べる、という特徴があります。
例えばここの学校では、
シナリオを書いて映画を作ったり
音楽を演奏したり
植物を育てたり
動物を飼育したり
DIYで自転車を改良したり
天井には改良した自転車が吊るしてありました。
乗馬をしたり
自分の馬と一緒にドイツから来た女の子の留学生もいるそうです。
これらを指導するのは、所謂学校の先生ではなく、その道のプロフェッショナルを校長先生の権限で学校側で雇って、指導してもらうのだそうです。
(日本ではあり得ませんよね)
私たちは2つの班に別れて施設や授業を見学させてもらいました。
日本でいえば高校1年生に当たる生徒さんが、全て英語で案内してくれました。
凄いな~と、感心してしまいました!
昼食は食堂の反対側のホールで、生徒さんたちと一緒に、給食をいただきました。
ここの学校は生徒たちに対して、
一つ一つ丁寧に説明する
繰り返し行う
そして、 自分のやりたいことや、出来ることを、自分のレベルに合わせて学べる
こういった特徴を持つ学校なので、発達障害や自閉症の生徒さんも口コミで多数入学してくるそうです。
昨日見学した放課後スクールもそうでしたが、
生徒と先生が縦ではなく横の関係である
そして、 ここでも生徒と先生、先生と親、親と子が常に対話を重要視している、ということが分かりました。
自分の興味のあるものをまずやってみる。
そして、自分に合ったペースで学んで行く。
子どもたち一人一人を大切に育てている。
社会や学校が子どもを育てているのを感じました。