こんにちは。
バレエ・アカデミー瑞浪&恵那の教師、マリ康子です。
バレエ・アカデミーにとって初となる、コンテンポラリークラスのワークショップを開催しました。
講師は、ローザンヌ国際バレエ・コンクールの審査員や、コンテンポラリー作品の指導も務められた経験がおありで、現在は神戸女学院の教授として、若いダンサーを育てていらっしゃる、振付家の島崎徹先生です。
ご縁があってお願いすることになったのですが、振付家として世界的に活躍する島崎先生をお招きするにあたって、初めは迷いや不安がありました。
こんな田舎の小さな教室になんて...
コンテンポラリーが初めての生徒ばかりで、いきなり島崎先生?!
国際コンクールの審査員までされる先生に指導していただくほどのレベルにある?
等々、考えれば考えるほどネガティブな思いになりましたが、今年3月に島崎先生の指導するワークショップを特別に見学させていただいた際に、
「絶対来ていただきたい!」
「一流の指導者の口から発せられる言葉を、直接生徒たちに聞いてもらいたい!」
「この空気を感じて欲しい!」
改めて、こんな風に思ったので、思いきってお願いをしました。
最初のクラスは、中学2年生以上の中高等クラスの生徒たちです。
クラスの冒頭、先生からこんな質問が飛びました。
「どうしてコンテを学ばなければならないと思いますか?」
この質問に、生徒たちは返事に困ったような表情でした。
先生の説明を簡単にお話しすると、 世界的にコンテが必要だから という回答でした。
この「必要だから」という説明に対して、国としてどう舞踊や芸術活動を支えているのか?という話も交え、生徒たちにとっては初めて耳にする話が沢山あったと思います。
次の質問
「じゃあ、何故コンテが必要なの?」
この答えもとても丁寧に説明してくださり、今日ここで学ぶ意味を、しっかりと生徒が理解出来るように説明して下さいました。
そしてクラスはここからスタートしました。
音楽の使い方
顔の表情
動きの質
ありとあらゆることを言葉で説明し、動いて見せてくださり、本当に充実した素晴らしいワークショップでした。
先生がおっしゃった言葉の中で私に一番響いた言葉が、
「バレエをやることによって、性格って変えられるんだよ。性格が変われば人生が変わるんだよ。それは、バレエの世界にいなくたって使えるんだよ。」
「逆の言い方をすれば、性格を変えれば踊りも変わるんだよ。」
でした。
この言葉に凄く共感し、この考え方って、これから自分が指導していく上で、子どもたちに対してとても素敵なメッセージになるな、と感じました。
島崎先生の発する言葉1つ1つは本当に説得力があります。
たった90分のレッスンでしたが、その時間に凝縮された様々な学びが、その後の生徒たちの人生にまで影響を与える内容だったと思います。
明日は、初等クラスについてお話しをしたいと思います。