コンクールへの挑戦のお話の今日は第3話です。
第1話はこちらになります。
第2話はこちらになります。
5月中旬からの乾先生とのオンラインレッスンは、自粛期間が明けた6月上旬まで行われました。
オンラインレッスンとはいえ、生徒のレベルに合わせたプライベートレッスンとなり、基本を学ぶにはもってこいの機会になりました。
そして、オンラインレッスンが終了して暫く経った頃に、湘南バレエ・コンペティションのコンテンポラリーダンス部門で海外短期留学賞が与えられるという記事を発見しました。
この記事を見つけたのが7月中旬で、コンクールは10月16日です。
彼女は「チャンスがあれば、コンテンポラリーダンスを海外で学びたい!」との希望を持つほどに、コンテンポラリーに真摯に向き合う姿勢を持っています。
とはいえ、コンテンポラリーの経験が浅い彼女がコンクールに挑戦するというのは、かなり無謀な挑戦だとは思いました。
なぜなら、通常コンクールの準備期間は最低でも三か月。四か月以上かけて準備することも普通にあるからです。
けれども私にとっては、短期であれ海外のバレエ学校で学べるチャンスがあるのであれば、挑戦しない理由が見当たりませんでした。
そして彼女にどうするか考えるよう伝えました。
彼女の答えは、「挑戦したい」でした。
たった二か月間というタイトなスケジュールでのコンクールへの挑戦が決まりました。
そして彼女の覚悟が決まったことで、次々に幸運が訪れることになりました。
つづく