コンクールへの挑戦についてお話ししています。
今日は4回目です。
1~3はこちらになります。
彼女の覚悟が決まり、コンクールへの挑戦が始まりましたが、一つ大きな問題がありました。
振付け指導を誰にお願い出来るのか?
リハーサルをどのような形で行うのか?
ということです。
コンテンポラリーは作品によってスタイルが全く違うので、クラシックバレエ以上に指導者選びの難しさがありました。
クラシックバレエとは全く違うテクニックを熟知し、作品についての知識をお持ちの方…
真っ先に思い付いたのは乾直樹先生でした。
乾先生はコンクール経験をご自分も体験されている。
更にコンクール指導の経験もあるとお聞きしていたので、先生以外考えられませんでした。
もし先生が駄目であったとしても、他の先生を紹介していただけるかもしれない、という考えもあったので、思いきって乾先生にお願いをしてみました。
ここから幸運の連続がスタートします。
一つ目は、乾先生が指導を引き受けてくださったことです。
そして二つ目は、8月上旬に三日間、東京で合宿することになったことです。
それも乾先生のお力添えで、先生がいつも指導しているスタジオに寝泊まりしての合宿です。
三つ目は、学校の夏休み期間が長くなったことです。
夏休みが拡大されたことで、コンクール出場を決めてから8月の東京での合宿まで、毎日の自主練習が時間を気にせず自由に出来るようになりました。
学校のスケジュールを気にすることなく練習に打ち込める環境を手に入れたことは、彼女にとって本当にラッキーな事でした。
ビデオを見て振り付けを覚えて、それを身体に入れる事をひたすらやり続けた二週間の自主練習を経て、いよいよ東京での三日間の合宿が始まりました。
プロのテクニックと表現力を間近で見る事ができ、真っ新な状態で個人レッンを受けられた。
最高の環境です。
緊張はあったと思いますが、ワクワクしない筈がありません。
一瞬一瞬が楽しくて仕方がなかったと思います。
コンテンポラリーダンスのテクニック、作品を表現するとはどういう事なのかを学んだ、素晴らしい経験だったことでしょう。
彼女はこの三日間で、コンテンポラリーダンスの面白さを再確認したと思います。
なぜなら、東京から戻ってきた彼女は、とても充実した表情で、生き生きと見えキラキラ輝いていたからです。
そして合宿から戻ってきてからの彼女の感想は「ヤバい」でした!
つづく