バレエ·アカデミー瑞浪&恵那 マリ先生のお話し

~バレエを通して自分らしさを育てる教室~

バレエアカデミーmい図波・恵那マリ先生のお話

Star in Blue

こんにちは。

バレエ・アカデミー瑞浪&恵那の教師、マリ康子です。

 

昨日、愛知芸術劇場 コンサートホールで行われたマニュエル・ルグリのStar in Blueの公演を観に行きましたので、今日はその感想をお話ししたいと思います。

 

この公演は、普通のバレエ公演とは異なり、コンサートホールで行われたので、舞台装置は無く、照明も必要最小限、そして衣装もきらびやかな飾りやティアラ等一切無く、あるのは美しいダンサーとソロのヴァイオリンとピアノだけでした。

1曲目、音楽と共に男女二人のダンサーに照明が当たり、一歩出したつま先を見た瞬間、今日の舞台が本物で素晴らしいものになるであろうということが感じられました。

今回の出演ダンサーはルグリの他に、ボリショイ・バレエ プリンシパルのオルガ・スミノワとセミョーン・チェージン、ハンブルク・バレエ団プリンシパルのシルヴィア・アッツォーニの4人のみでした。

どのダンサーも音楽性に優れ、身体から表現される世界観がとにかく美しく、私はその美しさに浸り、至福の時を過ごしました。身体からメロディが溢れるダンサーがやっぱり好きだな、と改めて感じました。

 

ヴァイオリンはNHK 大河ドラマ真田丸」テーマ音楽を演奏した三浦文彰さん、ピアノは若干20歳でロン=ティボー国際コンクールで優勝した田村 響 さんで、それぞれのソロ演奏も聴くことが出来ました。お二人共、ご自分がお持ちの世界観を、楽器を通して音で観客に伝えて下さり、私はそれを全身で感じることが出来て、心地好い時間を過ごすことが出来ました。

良く耳にするショパンの「ノクターン第20番」や「華麗なる大円舞曲」は、今まで聴いたことの無い弾き方で、曲のイメージも、今まで感じたことの無いものを受け取ることが出来て、新たな発見に繋がりました。

 

音楽の世界観、作品の世界観、演奏家の世界観、ダンサーの世界観、そして何よりルグリのバレエと音楽に対する世界観を感じることが出来た、素晴らしい舞台でした。

 

美しいもの、最上なもの、この2つが好きなんだな、と染々思いました。

 

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