バレエ·アカデミー瑞浪&恵那 マリ先生のお話し

~バレエを通して自分らしさを育てる教室~

バレエアカデミーmい図波・恵那マリ先生のお話

第23回発表会を終えて その2

今回の発表会で私が重視したこと。

それは、自分自身に向き合ってもらうことでした。

 

「自分自身と向き合う」とは、

他人と比べるのではなく、一か月前の自分、昨日の自分と比較して、より良くなっているかどうかに集中する、

ということです。

 

私が「自分と向き合う」ことを重視した理由は、

自分自身に向き合う、というメンタル面が土台となって、はじめてバレエの技術の向上が望めるからです。

 

メンタルの土台がないと、

その場では一時的にできるようになった、

技術が身についた、

と感じられても、次のレッスンのときには、また一からやり直し、ということになってしまいがちなのです。

 

リハーサルの間は、技術の土台となるメンタル面を成長させるために、

私は、毎回毎回、念仏のように

 

「ありのままの自分でいいんだよ」

「出来ないことがあっても大丈夫」

「今完全に出来なくてもOK」

「昨日の自分より、今日成長していたらそれでOK」

 

と伝え続けていました。

 

生徒たちは、この言葉をしっかり受け止め、自分自身に向き合ってくれました。

 

そのおかげで、生徒自身にも、ありのままの自分でいい、出来ないことがあっても大丈夫、といった気持ちが芽生え始めたように感じました。

 

ありのままの自分を認めてあげることで心が軽くなった生徒たち。

心が軽くなると、身体も軽くなります。

身体が軽くなることで、今までできなかった難しいテクニックも、いとも簡単にできるようになってきました。

 

思考が変われば身体も変わる。

身体が変わればテクニックも変わる。

 

生徒たちにこれを体感してもらいたくて、今年の発表会に向けたリハーサルでは、自分自身に向き合ってもらうことを重視したのです。

 

テクニックの習得には個人差があります。

だからこそ、自分自身にOKを出して、ありのままの自分で踊って欲しい、そう願ってリハーサルを重ねてきました。

 

そして本番は 、生徒たちそれぞれが自分の内面と向き合っくれたお陰で、

「素敵な私」

で踊れたと思います。

 

まだまだ足りない技術(テクニック)は、これからもっともっと練習をして磨きをかけて上達させればいいだけです!

足りない技術を補うにも、自分を認めてあげることがまず大事、そう思っています。

 

 

厳しい状況下での発表会でしたが、リハーサルを通じて、生徒たちは、自分の内面と深く向き合ってくれました。

そのおかげで、メンタルの土台があってこそ、技術が向上する、という、

バレエをやっていく上でとても重要なことを体感出来たように感じています。

 

発表会は、生徒の成長を、よりいっそう促してくれます。

厳しい状況下であったからこそ、改めて、一回一回の発表会を重ねる大切さを実感しました。

 

 

発表会に出演した生徒の皆さん、本当によく頑張りましたね!

そして、生徒の出演をお許しくださった保護者のみなさまには、

ご理解とご協力を、誠にありがとうございました。