バレエ·アカデミー瑞浪&恵那 マリ先生のお話し

~バレエを通して自分らしさを育てる教室~

バレエアカデミーmい図波・恵那マリ先生のお話

私の好きなバレエ団

皆さんはどこのバレエ団が好きですか?

私は今、Kバレエカンパニーが熱いんですが、このカンパニーのどんなところが好きなんだろう?と考えてみたので、今日はそのお話をしたいと思います。


私は森下洋子先生の踊りが大好きだったので、松山バレエ団が好きでした。
特に洋子先生と清水哲太郎先生とのパートナーシップが本当に素晴らしくて、一緒に踊っている時は、「二人で一つ」なんです。
洋子先生が伸ばした手の先には、既に清水先生の手がある。
手先や足先の動く軌道が全く一緒。
ピルエット(回転)の止まるタイミングが完璧に一緒。
時には呼吸まで一緒だったり。
お二人にしか出すことの出来ない世界観が伝わってくるので、観ていると本当に心地いい感覚になるので、私はお二人で踊る舞台が大好きでした。
更に、洋子先生の身体は、音楽を表現するというのではなく、音楽そのものでした。身体からメロディやリズムが溢れ出ていたんです!

 

ここ10年くらいは、熊川哲也さん率いるKバレエカンパニーが好きで、よく観に行くようになりました。
昨年も、『海賊』と『くるみ割り人形』の二作品を観に行きました。

 

最初に私がKカンパニーを観に行くようになったのは、やはり熊川哲也さんの踊りを生で観たいという気持ちからでした。
熊川さんの踊りは、Kカンパニーが設立される前から何度も観ていましたが、彼のことが特別好きなダンサーだった訳ではありませんでした。
けれども、初めてKカンパニーの舞台を観た時に、
舞台装置の豪華さ
衣装の色彩
照明の美しさ
観客を飽きさせない振付と演出
が私好みで、はまってしまったのです。

舞台装置と衣装と照明が完璧に融合している…という感じでしょうか。
とにかく隙が無く美しい、という感じです。
作品の世界観が観る側にも伝わってくるのは、舞台装置や照明・衣装の美しさだけではなく、熊川さん自身が演出と振付も行っているからだろうなと勝手に考察しています。
更にその世界観を表現する素晴らしいダンサー達が揃っているのもこのカンパニーの見どころだと思います。


他のバレエ団では、海外の振付家を招いて作品を作ってもらう事が多くあります。
それが悪いという事ではありませんが、自身のカンパニーに演出・振付するのとでは出来上がった作品の奥深さが全然違うように私は感じます。
私が松山バレエ団やKバレエカンパニーが好きなのは、舞台装置、照明、衣装、演出、振付と全ての部分において芸術監督の哲学(想い)が表現されているからなのではないかと思っています。

 

ただ単に、美しいプロポーションと高いテクニックを持つダンサーを揃えても心には響かない舞台も何度か経験しているので、見た目の美しさだけでなく、内面の美しさが表現される舞台が好きなのだなとも思います。


という訳で、私の好きなバレエ団のお話でした。
みなさんの好きなバレエ団についても、ぜひ教えてください。