バレエ·アカデミー瑞浪&恵那 マリ先生のお話し

~バレエを通して自分らしさを育てる教室~

バレエアカデミーmい図波・恵那マリ先生のお話

こんにちは。

バレエ・アカデミー瑞浪&恵那の教師、マリ康子です。

 

今日は癖についてお話ししたいと思います。

人は誰でも身体に癖ってありますよね。

例えば、

靴下は右足から履く

身体は左腕から洗う

右足から歩きだす

等がありますが、もし反対の足から靴下を履いたりすると、何だか違和感を感じるかと思います。

 

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身体に癖があるように、思考にも癖があります。

 

レッスンの中で私が生徒たちにする質問で「今どんな感じだった?」というのがあります。

答え方としては

「やりやすかった」

「動き難かった」

「重かった」

「軽かった」

「楽しかった」

と、何でもいいので、感じるままに言って欲しいのですが、生徒たちの多くは

「〇〇が出来なかったけれど、〇〇は出来た」

「最後まで出来なかったけれど、〇〇だった」

「完璧には出来なかったけれど、〇〇だった」

このような答え方をします。

 

答えには 『きちんと出来なかった』 『完璧に出来なかった』 という気持ちが隠されているように感じられ、いつももやもやしてしまいます。

そして、 『完璧じゃない自分はダメなんじゃないかな』 そう思っているのではないかと感じます。

この気持ちは、本人は意識しておらず、潜在的にそう思っているので、自己肯定感は育っていかないのではないかと思います。

 

踊る時にも癖ってどうしても出てしまいます。

ピルエットを回る時に肩が上がってしまう

ジャンプをする時に胸が後ろに反ってしまう 等、これらの癖を直すには、正しいトレーニングを地道に何度も何度も繰り返すしか方法がありません。

脳ミソも筋肉なので、身体や動きの癖と同じように、違う考え方をしようと何度も意識的に繰り返す必要があります。

「〇〇が出来なかったけれど」 などの否定形の言葉を使わずに 「〇〇は出来た」 「〇〇だった」 ただこれを言うだけでOKだということです。

 

ネガティブな言葉を使い続けると、自分自身の身体がネガティブになってしまいます。

そうすると、バレエで求められる 伸びやかで軽やかでしなやかな動きが出来なくなってしまいます。

ですから、思考の癖や口から発する言葉遣いの癖を少しずつ直していくことで、バレエの上達もスピードアップすると思います。

皆さんも思考の癖を少し意識してみて下さい。